鮨と自己決定能力 sushi,vinegared fish and rice and self-determination. 2003 4 21

鮨(sushi)という食べ物は、small oval-shaped vinegared rice ballという食べ物です。
米という野菜を炊いて、手のひらで握って、小さな形を作り、
その上に新鮮な魚や貝をのせて食べます。新鮮な魚や貝の、鮮やかな色がすごくきれいです。
ただし、魚や貝は新鮮であることが絶対条件です。だから、素人は自分で作ってはダメです。
鮨は健康によく、ダイエットにもいいと聞きました。

鮨屋(sushi restaurant)のカウンターにすわり、ショーケースの中から、自分の好きなものを、
鮨職人(sushi chef)に注文し、作ってもらいます。
または、自分で注文せず、鮨職人に任せてしまうやり方もあります。
私が見ていて、多くの人が鮨職人に任せてしまうやり方をしていました。
これは、よく言えば、鮨職人の才能を信頼していると言うことになりますが、
悪く言えば、選択能力がない、判断能力がない、決断能力がないということになります。
多くの人が鮨職人に任せていましたので、多くの人に自己決定能力がないと言えます。
これは、株式市場にも言えることです。
どの銘柄を選ぶかについて、他人任せにし、運用も他人任せし、投資の失敗も他人のせいにする。
鮨と株式投資について、日本人は、まったく同じ行動を取っています。
これは、教育において、自己決定能力についての訓練がなかったからです。
だから、食事の内容を決めるのも人任せで、
自分の幸福を決めるのも人任せで、
自分の資産管理も人任せで、
自分の健康管理も人任せで、
自分の老後も人任せで、という具合で、全く、自分の自己決定というものがありません。
これで、食事がまずかったり、不幸になったり、資産が減ったり、病気になったり、
老後が不安になると、すぐ環境のせいにしたり、はてや国のせいにまでします。
しかし、もとを正せば、何もかも人任せにした自分が悪いのです。
そもそも、民主主義において、国が何をしてくれるのか、と考えるのは誤りです。
基本的に、民主主義では、国民ひとりひとりが国家の経営者なのです。
何もかも国に頼みたいというならば、共産主義国に移住すべきなのです。
共産主義国は、あなたの食事内容、幸福、資産、健康、老後まで、国家が決めてくれます。
民主主義とは、国民ひとりひとりが主権者であり、国家の経営者なのです。
つまり日本人というものは、民主主義ではなく、共産主義を希望しているのです。